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オー!ヨーロッパ

ヨーロッパ × 働く × 暮らす × 遊ぶ × 旅する × etc...

サラエヴォ1泊2日の旅 その1

思いつきからのサラエヴォ旅行

2015年6月13日〜14日。

サラエヴォに1泊2日の旅に行ってきました。

サラエヴォと聞いてまず思い浮かぶのはまず有名な「サラエボ事件」でしょうか。世界史の教科書にも出てくる、第一次世界大戦勃発のきっかけとなる事件が起こった町です。

そしてもう1つ、この町は「ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争」において悲劇が起こった町でもあります。この紛争が起こったのはほんの20年前のこと。ユーゴスラビア解体の混乱の最中、多くの一般市民が命を落とすことになりました。

そんな悲しい歴史を持つサラエヴォの町。この地を訪れたのは完全にただの思いつきで、誰もあまり行かないような町にいこうと友達と話して訪れたという経緯です。かの地に歴史に精通しているわけではないので、あくまで観光目的で訪れた旅行者としての視点でサラエヴォの町を紹介していきたいと思います。

オリンピックスタジアムの墓地へ

実はこの旅、1泊2日というものの滞在時間はわずか24時間強ほどの弾丸ツアー笑 本当は歴史も勉強してからじっくり見て回ると色々感じることができると思うのですが、今回は雰囲気を感じようという目的で回りました。町自体は雰囲気だけなら24時間でも十分に味わえるくらいのサイズ感です。

ホテルにチェックイン後、早速町中を散策。ホテルは旧市街のすぐそばでしたが、周りの雰囲気はこんな感じ。

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 ホテルに荷物に置いた後、最初に向かったのはオリンピックスタジアムすぐ側にある墓地。おびただしい数の白い墓標に埋葬されているのは、先の紛争の犠牲者たち。あまりにも犠牲者の数が多く埋葬が間に合わなかったため、かつての競技場を墓地にしたとのこと。

こちらの奥に見えるのがスタジアムです。

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そしてスタジアムのすぐ側の丘に墓標はそびえ立ちます。あまりの数にただただ圧倒されます。

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青空の下に白い墓標が立ち並ぶ景色は美しくも悲しく、戦争の悲惨さをまざまざと感じさせられます。これだけの人数の命が数年で失われたのか、と。あまり写真を撮るのも不謹慎に思われたので、必要最低限に抑え、心の中で静かに追悼の意を表しつつ墓地をあとにしました。

サラエヴォの町中へ

町中から墓地まではやや遠かった(そしてこの日は暑かった)のでタクシーで来てしまったのですが、帰りは駅の方面に向かって歩いて帰りました。特に地図も見ずふらふらと歩いてたのですが、途中でマーケットがありました。 DSC_8827.jpg

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この通り売ってるものは服や日用品から、野菜や肉など様々。本当にローカルな感じのマーケットで、サラエヴォの人々の日常をうかがい知ることができました。

そして更に足を進めると今度は住宅街に到達。
遠くから見るとこのように一見普通の住宅に見えるのですが・・・。

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近づいてみるとなんと弾痕が。 DSC_8834.jpg

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本当になんてことない普通の住宅地だったのですが、こんな風に弾痕が残っているのを見てますます紛争がどれだけこの町の人々の生活に影響を与えていたのか、いかに身近なものであったのかを感じさせられました。

住宅街だけではなく、路地裏の方を歩いていても・・・ DSC_8838.jpg

やはり弾痕。

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自分が呑気に小学生やってた頃に、この町に住んでた同い年の子たちは生きるのも精一杯な状況だったのだなと思うとなんとも言えない気持ちになります。

ラテン橋へ

暑い中時間をかけて中心部に戻ってきたのち、次はラテン橋を見に行きました。
オーストリア皇太子夫妻が暗殺され、第一次世界大戦の勃発するきっかけとなってしまったこのスポット。今はすっかり観光スポットとなっています。 DSC_8842.jpg

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この橋の先のピンクの建物がミュージアムになっていて、サラエボ事件サラエヴォの歴史について資料などが展示されているそう。ただ営業時間が短めで、行った時にはもう閉まってしまっていました。。

ちなみにこのラテン橋はサラエヴォに現存する橋の中で一番古いもののようです。それにしてもこの日は天気も良く、こういった観光地の写真もきれいに撮ることができました。気温は30度オーバーで暑かったですが。

ラテン橋を見た後は旧市街の散策へと向かいました。

旅程を全部1つにまとめるとちょっと長くなりそうなので、続きはその2にて。

2016年を迎えるに当たって考えたこのブログの方向性について

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謹賀新年2016

新年明けましておめでとうございます。

このブログに固定読者はほとんどいないと思うのですが、2016年を迎えたということでたまたま訪れてくださった方々へ挨拶をさせて頂きます。

2015年にこのブログに投稿できたエントリーの数は、なんと5つのみ。2ヶ月に1度すら更新できないという結果に終わってしまいました。

そもそも誰かに見て欲しいというよりはどちらかというと自分の記録のために旅行記などを書いていましたが、新年を迎えるにあたり少しだけ心境の変化があり、このブログをより多くの人に訪れてもらえるような楽しくてちょっと役に立つ内容にしていくことができればな、と考え始めるようになりました。コンテンツを豊かにするにはまずは記事数から、というわけで今年は出来るだけ色々なエントリーを投下できるように少し努力をしてみたいと思ってます。

というわけで、これからこのブログをどのような形に仕上げていきたいのか、少しまとめてみることにします。

このブログの方向性について

このブログのビジョン

当ブログはヨーロッパに駐在するアラサーが経験したこと、感じたこと、学んだことなどなどを淡々と綴っていくブログです。

ブログタイトルの「オー!ヨーロッパ」というのは自分の一番好きな小説家である伊坂幸太郎氏の作品、「オー!ファーザー」を何の考えもなしにもじっただけなのでそのうち変えるかもしれません。

ここに訪れてくださった方が、少しでもヨーロッパに興味を持ってくださるような内容にしていきたいと思っています。

このブログに書く内容 

当ブログには以下のような内容を書き綴っております。

旅行記

このブログの一番のコンテンツは旅行記です。(というか、そうしたいと思っています。)

最近はペースが減っていますが、去年の前半までは月1くらいのペースでヨーロッパを旅行しておりました。まだまだ投稿できていない内容があるので、2016年を通して過去に行ってきた旅行先のレポートをしたいと思っています。

旅行記を書くにあたってのコンセプトは、脚色のないありのままの現地の姿を綴っていくことです。写真もレタッチは最低限にとどめており、芸術的な写真を撮ろうという野心もなく、”眼に映るままの姿をありのままに”をコンセプトとしております。一方でオススメのレストランとかホテルとか、そういった旅行者向けの情報はあまり書いていません。一貫して”雰囲気”を伝えることをコンセプトとして書き綴っていきたいと思っております。

ヨーロッパ生活

ヨーロッパ生活の中で経験したちょっとした出来事なども記載しております。具体的にはコンサートやミュージカルなどのちょっとしたレポ、生活の中で感じたこと、美味しかったレストラン、などなどです。

読者の方に、駐在員はこういう生活してるんだなーとか、ヨーロッパに住むとこういうことが経験できるんだなーということを感じていただくことができると幸福の極みです。

ヨーロッパ文化知識

これはまだあまり書けてないのですが、最近ヨーロッパ文化についてもっと知識を身につけていきたいという目標を抱きながら、マイペースに勉強を続けています。今は主に西洋絵画を自主学習しているところですが、より一般的な知識を身につけていきたいなというのが今年の目標でもあります。

その学びの過程で得た知識、もしくは参考になった・面白かった書籍、などについてもここに記して訪れてくださった方の参考になるような形にしたいなと思っております。

 

 

以上、3点今後増やしていきたい内容を挙げてみました。目標を掲げるのはいいけど、果たして守れるのか・・・。若干心配ではありますが、初心を忘れず頑張って更新していきたいと思います。

 

それでは、本年もどうぞ宜しくお願い致します。

ロンドンでミュージカル:CATS

本日が2015年の最終出勤日だったのですが、1年間お疲れってことで期間限定でやってるCATSを観てきました。

CATSは7年近く前に劇団四季のを1度だけ観たことがあるのですが、その時はまだミュージカルを観るのも2回目で予習もきちんとしておらず、いまひとつストーリーを理解出来ないままとりあえず「Memoryめっちゃいい曲!」「ミスターミストフェリーズめちゃかっこいい!」くらいの感想しか抱くことが出来ませんでした。

その後色々なミュージカルに触れ、自分なりの楽しみ方が確立されてきた中で新たな気持ちで臨んだ2回目のCATS。

ただただ圧倒されて、幸せな気分で会場を後にすることが出来ました。

劇団四季版CATSは今北海道で公演中のようですが、2016年7月から大阪での公演が始まります。きっと関西に住んでる人は観に行く人も多いと思うので、参考までに今回自分が改めて観に行って感じたことをまとめておこうと思います。

 

1. ストーリーと楽しみ方

・ストーリー

簡単にまとめてしまうと、「選ばれしジェリクルキャットを決める舞踏会のお話」です。いわゆる群像劇的な要素の強い作品で、ゴミ捨て場を住処とするネコたちが一同介し、個性的なネコたちが1人1人紹介されていく形でストーリーが進んでいきます。

ジェリクルキャッツとは何ぞやと問われると答えるのが難しいのですが、劇団四季のHPによると、

「人間に飼い馴らされることを拒否して、逆境に負けずしたたかに生き抜き、自らの人生を謳歌する強靭な思想と無限の個性、行動力を持つ猫」

とのことです。たくさんいるジェリクルキャッツの中で、もっとも純粋なジェリクルキャッツが選ばれ、選ばれし者は天上に上り、新しい人生を生きることを許される・・・というのが大まかな話の流れです。

 

・楽しみ方

CATSはオペラ座の怪人やLes Misérablesのような壮大なストーリーが用意されているわけではなく、音楽と舞台上の演技・演出を楽しむ作品と自分の中ではカテゴライズしています。近くで観るのも迫力があってとても楽しいと思うのですが、少し引いて全体を眺めるのもすごく綺麗で感動します。今日はRoyal Circle(2階席)の前から2番目で鑑賞したのですが、ちょうど舞台全部が視界にギリギリ収まるくらいの距離感で、一人一人の演技だけではなく全体を見渡すことが出来たので一層「集合体としてのCATS」を楽しむことが出来た気がします。

他のミュージカルとの違いは何といってもたくさんの魅力的な登場人物(猫)たち。動物が主人公のミュージカルはライオンキングというこれまたディズニーの大御所がいて、ストーリーや演出の派手さでいうとやはりライオンキングの方が勝るかなと感じるのですが、シンバとナラを中心に話が一直線に進んで行くライオンキングに比べて、CATSは1人1人(1匹1匹)に焦点をあてて、彼らの魅力をじっくりと最大限に引き出していきます。

そのため、CATSを100%楽しむためにはまず登場人物について予習をしていくことを強くお勧めします。参考までに自分が注目!と思うネコについてもまとめてみたいと思います。

 

2. 注目のキャラクター

本当は色々紹介したいキャラがいるのですが、多すぎるので自分が気に入ってる6匹を選びました。これだけとりあえず頭に入れておけば十分に楽しめると思います。

 

・The Rum Tum Tugger (ラムタムタガー)

辛気臭い感じで始まるCATSですが、彼の登場により静寂がぐさっと切り裂かれ、CATS最初の盛り上がりポイントが訪れます。ラムタムタガーはとてもワイルドでファンキーなネコで、性格は自由奔放、メス猫にもモテモテというアウトローなキャラクター。劇団四季版ではギャル男系(?)のかっこいいネコだったのですが、ロンドン版ではドレッドヘアーのヒップホップ系オス猫でした。ラップとストリートダンスがとにかくかっこいいので必見です!

 

・Grizabella(グリザベラ)

CATSはこの人なしでは語れません。なんといっても名曲「Memory」を熱唱するのはこの人。本日の公演においても、最後のシーンの力強い歌声は心の奥底にまで届いてきて身震いするとともに、目頭に熱いものを感じました。グリザベラは若い頃は名の知れた娼婦だったのですが、今は年老いて他のネコたちの仲間にも入れず孤独に生きているとのこと。そんな彼女が昔の記憶にも想いを馳せながらこの曲を歌い上げるその姿は、このミュージカル1の見所といっても過言ではないでしょう。

 

・Old Deuteronomy(オールドデュトロノミー)

ネコたちの長、長老です。彼が登場する瞬間から物語が終わるまで、いかに彼が他のネコたちから慕われ、大切にされているのかをしみじみと感じることができます。セリフがあるわけではないのですが、演技だけでそれを表現してしまう役者さんたちの凄さが半端ないです。オールドデュトロノミーは終始他のネコより少し高い位置にいるのですが、皆が踊るシーンでは遠目で見ると彼が上から全体を指揮しながら、糸でも引いているかのように皆を操っているように見えて非常に綺麗です。愛嬌のあるキャラです。

 

・Skimbleshanks(スキンブルシャンクス)

鉄道を愛するネコ、らしい。ちょっとおどけた感じのネコなのですが、後半少しだれてきたところで陽気な音楽とともに彼が登場します。なんといっても曲が良いです。本当に楽しい音楽で、周りのゴミたちが集まって列車をつくるパフォーマンスは圧巻の一言。間違いなくこのミュージカルのハイライトの1つです。

 

・Macavity(マキャヴィティ)

マキャヴィティは登場人物の中でも異色のキャラクターで、皆に恐れられる犯罪王です。スキンブルシャンクスが作ってくれた楽しくて陽気な雰囲気を一気にぶち壊しにしてくれるわけですが、登場人物のキャラクターの幅を更に広げてくれます。ただ陽気なネコたちだけがいるわけではなく、グリザベラのような哀しみを背負ったネコがいたり、マキャヴィティのような悪の存在がいたり、登場人物がたくさんいる劇だからこそ出来る世界観の広げ方です。正直彼のパフォーマンスが好きなわけではありませんが、それでもキャッツの世界を構成する上で彼の存在は外すことが出来ないと感じるのです。

 

・Mr Mistoffelees(ミスターミストフェリーズ)

自分がCATSの中で一番好きなキャラです!ミスターミストフェリーズはいわゆる手品師なのか、ダンスとマジックの達人として紹介されます。「驚いたもんだ、素晴らしいやつさ、マジカルミスターミストフェリーズ」という劇団四季で聞いて印象的だったフレーズが英語だとどんな感じなのか気になりながら聴いてましたが、

 

“Oh, well I never, was there ever A cat so clever as magical Mr. Mistoffelees”

 

という歌詞内容でした。とにかく彼のパートの見所はくるくる何回も回る回転のシーンと、皆が大喜びするマジックを披露してくれたところでしょうか。キラキラの服もマジシャンらしくてすごく印象的。

 

と注目のネコを6人(匹)紹介しましたが、ロンドン公演でひときわ目立ってたのはやはりラムタムタガーでしょうか。というのも一人だけ明らかに風貌と毛色が違う!しかも英語のラップが超かっこいい。自分はミスターミストフェリーズのファンのはずですが、今回ばかりは彼の存在感はミストフェリーズを凌駕するほどの勢いでした。こうやってキャラを1人1人(匹)見て覚えていって、自分の好きなキャラを作ってしまえばより一層楽しく鑑賞できると思います。

 

3. というわけで

以上、自分の中では初の試みだったのですがミュージカルの感想をまとめてみました。

CATSに関しては劇団四季のサイトにも色々解説が載っているので、参考にされると良いかと思います。リンク変わるかもしれないですが一応貼っておきます。

www.shiki.jp

www.shiki.jp

また、You Tube劇団四季のチャンネルにもハイライトがあげられているので、ロンドンで行く人も日本で行く人も一通り予習していくと一層楽しめると思います。特に海外での公演の場合は英語の歌詞を聞き取れない人が多いと思うので、先に日本語で聞いておくのはありかと。

 

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

 

CATSの感想は以上です。

 

ロンドンのミュージカルは全部制覇したいなーと思ってるので、また他のミュージカルについても感想を書きたいと思います。

 

 興味ある方はこちらもどうぞ↓

キャッツ [DVD]

キャッツ [DVD]

 

 

 

劇団四季ミュージカル「CATS」ロングラン・キャスト

劇団四季ミュージカル「CATS」ロングラン・キャスト

 

 

クリスティーズとサザビーズを訪問してきた

ロンドンのオークションハウス

最近もっと美術について見識を深めたいという思いからロンドン在住のとある先生が行っていらっしゃる美術史講座にお邪魔させて頂いているのですが、その一環で先週末にクリスティーズサザビーズに訪問してきました。

クリスティーズサザビーズ、ご存知の方も多いかと思いますが、世界中で名を轟かすロンドンの2大オークションハウスです。どちらも200年以上続く由緒正しき競売場で、美術品だけでなく各種アンティークや宝石なども取り扱っています。価格帯は庶民でも手が届くものがないわけではありませんが、メインはやはり高価格帯のようで、億をゆうに超える商品が多数出品されていてまさに富豪たちの遊び場という印象。

今回の趣旨はもちろん競売品を競り落とすことではなくて、近々開催されるオークションのビューイングとして展示されている作品を鑑賞して雰囲気を味わいに行くのが目的です。

ちなみにこの2つのオークション会社についてはみんな大好きチェコ好きさんも以前に書評としてブログに書かれています。
 

クリスティーズ

最初に訪問したのはクリスティーズ。何軒かロンドンにあるのですが、今回訪れたのはMayfairにあるところ。ここは入り口左手に小さなカフェがあるのですが、なんとただでコーヒーとクッキーが頂けるというホスピタリティ。これ別にオークション興味ない人でも勝手にコーヒー飲んで帰れるやん。。と思いましたが、扱っている商品を見てみると無銭飲食者がいようが全く気にならないほどの価格帯なので納得。

コーヒーを飲み終えてから中へと進む。なかなか落ち着いた雰囲気です。
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入ってふと目にとまったこの作品。
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きれいだなーと思い価格帯を見てみると・・・
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落札予想価格1.5M〜2.5Mポンド・・・すなわち2.7億〜4.5億円!こんな高価な作品が何の保護もされず壁に立てかけられているのです。しかも触って状態確認もしていいようで、億越えの作品をペタペタ触っていくおじいちゃんもいたり・・・なんということでしょう。
 
価格もそうなのですが、普通に綺麗な作品が多くて鑑賞していて楽しいです。一部美術を学んでいる人なら分かるくらいの知名度の画家の作品も置いてあったり。オークション作品の下見といえど、美術館同等の満足度を味わえます。

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さて、もう1つ妙に気になったこの作品。写真だとわかりにくいですが、すごく細部まで描き込まれていて、キャンバスではなく紙に描かれた作品です。

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気になるお値段はというと・・・
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4M〜6M!すなわち日本円換算すると7.2億〜10億円・・・。確かに16世紀に描かれた割には保存状態がすごく良くて、紙も変色してないし絵の色も非常に鮮やかなのですが、そこまで価格が跳ね上がるものなのかとただただ驚愕するばかり。この日見たクリスティーズの作品ではこの絵が一番高かったです。

他にもきちんとアンティークもおいてあったり、
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綺麗な絵もたくさん飾られていました。
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ちなみにこちらの絵はブリューゲル二世。
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価格帯は1M〜1.5Mポンド。これも約2億円くらいなので驚愕の価格のはずですが、上のうさぎの絵を見た後ではこんなものかとかわいく見えてきます。。
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奥の方には印刷物もありました。
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こちらはゴヤのものです。
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これは有名なデューラーのやつ。
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サザビーズ

かくしてクリスティーズを満喫した後はサザビーズへ。こちらもMayfairにあるのでクリスティーズから歩いていける距離です。12月ということで入り口はクリスマスムード。
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中はこんな感じ。ここは確か実際に競売が行われる部屋のはずです。美術館のようですが、スーツのスタッフときちんとした格好の紳士淑女が多く、セレブな雰囲気が立ち込めています。
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ここもまた美しい絵が多くて。本当に鑑賞するのが楽しいです。
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ちょっと中に進んでいったところには何とコンスタブルの絵がありました。この絵、先生曰く何回かオークションに出され、その度に値段があがっていっている代物らしいです。コンスタブルらしく、イギリスらしい雲り空と牧歌的な風景がとても印象的な作品です。
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気になるお値段はと言いますと・・・
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8M〜12Mポンド・・・。14億〜21億円です。もう固まるしかありませんでした。。こんなに高価なものをこんなに至近距離で見れるのにむしろ感動です。

その他にも色々な作品があるなーと楽しんでいたところ、今度は何とターナーの作品が。こちらは先生が気に入られていた晩年の作品。青がとても美しく、どこか幻想的で奥ゆかしさを感じる絵です。
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こちらの2つもターナーの作品。
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ターナーは好きな画家なので美術館以外でお目にかかることができてとても嬉しかったです。もう価格には言及しませんが、コンスタブルの絵の方が高かったです。
 
他の作品シリーズ。

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もちろん食器などもありました。
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意外に楽しいオークション会場ビューイング

というわけで初のオークション会場訪問となりましたが、本当に楽しかった!結局飾られているのは美術作品がメインなので、美術作品をゆっくり鑑賞しながらたまに価格を見て驚愕して・・・という一連の流れが無性に愉快でした。しかしこんな高価なものを購入しちゃう富豪たちってどんな人たちなのか。先生曰く、こういった絵画を購入していくのはほとんどアラブ人の大富豪たちだとのこと。やはり投機目的が多いようですね。今回見たのも十分に驚愕の値段でしたが、現代アートになるとさらに値段がつり上がるとか。

自分は今後の人生においても「買う側」には回ることは出来ないんでしょうけど、そういったアート市場の動向を含め「鑑賞者」という立場から観察していくのもなかなか楽しいんじゃないかなーと思ったり。いずれにせよ、自分の絵画への興味をさらに引き上げてくれたオークションハウス訪問でした。

誰にでも公開されているので、普通の美術館に少し飽きてきた人はこういったビューイング会に顔を出してみるのもいいのではないでしょうか。
 

「ジヴェルニーの食卓」原田マハ

ロンドンに引っ越して以来、通勤時間も減って時間に余裕ができつつあるので読書量を増やそうと努めています。

というわけで、読んだ本の中でヨーロッパに関係するものを紹介しようシリーズです。
最近読んだ中でも特に面白かったなーと思った本がこちら。

「ジヴェルニーの食卓」

ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫)

ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫)

 

 

 原田マハさんの本を読むのは初めてだったのですが、なんと読了感の爽やかなこと。

この本はマティス、ドガ、セザンヌ、モネの4人の画家の生活を第三者の視点から綴った手記のようなお話しです。マティスに師事した家政婦が語る彼との出会い、ドガが「14歳の小さな踊り子」を製作する過程を目撃した女流画家による告白、セザンヌに手紙を送り続けるタンギー爺さんの孫娘、モネに憧れに憧れた義理娘の彼との思い出。全てがリアルで、まるで自分も画家たちと共に同じ時を過ごしているかのような錯覚を覚えます。松任谷由実さんが帯でコメントをされていましたが、まさに「画家たちの息づかい」をリアルに感じる物語。

1年ほど前から西洋美術にもっと詳しくなりたいと思いつつ絵画の解説本をちょくちょく読んでますが、こういう画家の生活を描いた本を読んだ後で彼らの作品を見てみると、またどこか違った印象を受けます。特にモネの生涯を綴った「ジヴェルニーの食卓」の章は、いかにモネが光を求め青空の下で筆をとりつづけていたか、どのような状況であの大作、連作《睡蓮》が描かれオランジュリー美術館へと運ばれたのか、晩年の白内障との戦いがいかなるものだったのかなど、画家の人間性というものに触れることができて、作品自体にモネの意思や人間性を今までより少し感じることができるようになった気もします。(もっとも、これらの話自体は膨大な資料を元にしたフィクションではありますが。)

このように画家を題材にして物語を書くのはとても面白い試みだなと思うので、原田さんには是非続編にもトライして欲しいところ。個人的にはムンクの物語が読みたい。


ちなみにKindleで販売されている電子特別版には、文庫版にはなかった絵画も掲載されているようです。自分はGoogleで作品を検索しながら読んでましたが、Kindle持ってる人はこっちで読むほうが楽しめるかもですね。

 読書の秋に非常におすすめの1冊です。

ロンドンに引っ越しました

しばらくぶりの更新。

この度仕事の都合で3年間住んだオランダを離れ、イギリスに引っ越すことになりました。というわけで8月末からロンドンに在住しています。

のんびりしたオランダとは違いロンドンはやっぱり大都会で、人も多くてTubeで入場制限がかかってしまう時とかは本当にうんざりしますが、その分観るとこ、遊ぶとこ、食べるとこ、買い物するとこ、その他何でも充実していて一向に飽きません。


オランダにいる時は都会暮らし嫌やなーとか言ってましたが、来てみるとやはりとても便利なことに気がつきます。今後どんどん街を開拓しつつ、何かあればブログにもアップしていこうかと思っております。

ロンドンライフ楽しむぞー。

 

https://instagram.com/p/7QRmIGmckj/

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国王の日”Koningsdag”

今日はオランダの国民の祝日、国王の日でした。

何かと言うと国王の誕生日を祝う日で、オランダの国家的行事でもあります。

そんな大切な日なのですが、実はオランダに住み始めてかれこれ3年以上経ってるのに1度も祭りに参加したことがなく・・・。いつも3連休になるので旅行にいってるのですが、最近旅行に行きすぎて疲れがたまってることもあり、オランダ国内でゆっくりする傍ら初の国王の日の祭りに参戦してきました。

 

やっぱり参加するなら1番大きな街やろーってことで、アムステルダムへ。電車を待ってる時にすでにオレンジの服を着たりオレンジの装飾をまとった人たちがわらわら。そしてアムステルダムの街は予想どおり大盛り上がり!なんというかオレンジ一色です。駅を出た瞬間オレンジグッズを販売する屋台が列をなし、広場までにオレンジ軍団がますます増えていきます。 King's Day 11.jpg

そしてドム広場には移動式遊園地が設置され、通りにはオレンジグッズ以外にも様々なものが売りに出されフリーマーケット状態。運河ではいつも以上にボートが多く、オレンジをまとった集団が船で音楽を鳴らしながらビール片手に楽しそうに踊ってます。楽器を演奏するおじさんたちや、変な格好して踊ってる人もいました。

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 最近体調を崩し禁酒中だったのですが、ようやく回復してきたのでせっかくのお祭りを祝うために久しぶりのビールもいただきました。春の日差しの中、ガンガン鳴るバックミュージックに気分をアゲられながらビール飲んだりポテト食べたりするのは最高ですね。これぞ休日! King's Day 9.jpg

 もう何回来たかわからないアムステルダムですが、こういうイベントがあるとまた違った顔を見せてくれて面白いですね。いろんな通りを歩いてて、本当に面白い街だなーと再認識。だいたい雨降りや曇り空の多いオランダですが、今日みたいな晴れの日はアムステルダムも別の街のように活気と爽やかさを取り戻します。青空の下運河沿いを散歩して、やっぱりオランダに住めてよかったなーと改めて感じるのでした。

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